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2012/08/14

ごぶさたしております

【English Edition is Here!】


しばらくごぶさたしちゃいました。

3月からの5ヶ月あまりの間に、大きなVOCALOID関連の同人イベントがいくつかありました。


1 THE VOC@LOID M@STER 20 (4/28-29)
行ったことは行ったんですが滞在時間は30分もなく、そのうち頒布を受けるのに必要だった時間はわずかに10分程度。
お仕事の合間を縫って無理して行ったからこうなったんですが、さすがに不完全燃焼。それでもこれだけは手に入れたんです。





2 THE VOC@LOID M@STER 21 (7/8)

友人の結婚式に出るために東京を離れて札幌を訪れており、このイベントに参加することはできませんでした。

3 コミックマーケット82 (8/10-12、VOCALOID系は主に11日)

開催3日間ともお仕事だったのでこのイベントに参加することはできませんでした。


…というわけで戦利品報告をすることもままならず、CDもあまり聴かず、このところ本当にごぶさたなのですよ。


まるっきりというわけでもないです。インドネシアから現地の同人CD空輸してもらったり。

VOCALENDARなるカレンダーの編集会議の末席を汚したり。

3月の末には京都のVOCALOID PARADISE行ってきました。ただし長旅なので荷物が増えるのを嫌って、頒布を受けたのは少しだけ。
でもまだジョイポリスのミクライブは行ってません。
10月に香港と台北で開催されるライブは参加見送り。
全体的に時間も乏しく、案の定というべきか無理してきていただいたミクさんも出番なし。

そういえば少し前に、健康診断の結果が思わしくなくて、精密検査を受けることになったフォロワさんがいたんです。その人がもし大きな病気にかかっていたら元気づけてあげたいと思って、歌じゃなくてお見舞いメッセージをミクさんに届けてもらうと思ったんです。

ところが、というか幸いなことに、精密検査の結果は異常なし。大病だったらミクさんからのメッセージを受け取れたかもしれないのにwww
…いやいやいや、健康一番ですとも。
というわけで彼女は新しいパソコンの中で眠ったままです。夏休みだから少しお相手しなくちゃね…

そうそう、今日から日本各地のファミリーマートで初音ミク商品の販売が開始されました。


空腹ではなかったんでおにぎりやお弁当の類は買わなかったけれど、結構いろいろな種類の商品が登場していますよ。
一部の熱狂的なファンに買い占められてしまうことを心配していたのですが、わたしの家の近所では今のところそのようなことはないようで安心しました。




(近所にファミマがいくつもあるうえ、事務所が多いことからお盆休みの間は利用客も少ない、という事情があるのでしょう。住宅地や繁華街のお店はどうかわかりません…)

できるだけ多くの人の手にわたるよう、できるだけ多い商品の量を届けていただきたいなあという個人的な希望がかなったのかなあと嬉しく思います。これからも安定した商品供給をよろしくお願いいたします。

おまけ:ミクまんの後ろ姿w

2012/03/09

歓迎 初音ミク様

実は先日、ミクさんをお迎えしちゃいました。

「昨今雪まつりとかTV番組とかで話題になったからだろ」と思われたら少しは正解かな。半分以上は外れ。
「GoogleのCMに触発されたんだろ」と思われたらだいぶ違います。あれ見てPになれるのなら今頃もうなってる。
「ボカロPになってガッポリ稼いで人気者になろうとしてんだろ」とか思われたらちょっとあなたの見識を質したいですね。


【まず背景の説明】

わたしはミク発売直後の2007年9月頃から「欲しい」と思っていました。

(当時のmixi日記・07年9月13日)
http://mixi.jp/view_diary.pl?id=560696877&owner_id=2362541
(当時のmixi日記・07年9月17日)
http://mixi.jp/view_diary.pl?id=564636565&owner_id=2362541

でも、自分には
 ・五線譜も読めないほど音楽的な素養がない
 ・メインがMacなのでWindows機を新調しなければならない
 ・時間の使い方が下手で腰を据えて取り組めない
といった事情があると思って諦め半分のままくすぶり続けていたのです。
その後も繰り返し「やっぱ欲しいなあ…」「でも無理だなあ…」って逡巡を続けて。


【ミクさんが手元から離れてゆく】

流れが変わり始めたのはMIKUNOPOLISのあと。
LA公演を目の当たりにして、「ああ、ミクはここまで大きく育った…」と感無量でしたが、同時にそれは自分の手元を離れてゆくような印象も抱かせました。発売前のデモ曲に「おっ!?」と関心を惹かれて以来ずっと成長を見守ってきた「わが娘」みたいなものですからね。

その後もシンガポール公演があり、GoogleのCMに登場し、その曲が世界中でダウンロード販売され…というところまできて、ミクさんはどんどん大きくなって羽ばたいてゆくなあ…それにひきかえ自分はそれを黙って見ているしかないのかなあ…という感情が育ってきました。

そんな中で勃発した「ミクの日大感謝祭」チケット争奪戦。
結局わたしは抽選で0勝9敗、先着順の一般発売にも敗れ、4公演のうち1つのチケットも手にすることができませんでした。ますますミクさんに手が届かなくなる…(注1)


【マテリアリズムに乗り遅れて】

さらに「さっぽろ雪まつり」で、Twitter上でおつきあいのある多くの方が札幌まで遠征し、雪ミクグッズを買い集める様子を知ることになります。

実はわたし、フィギュアもぬいぐるみもストラップもひとつも持っていません。グッズと呼べるのはMIKUNOPOLISのパンフレットとコースターぐらい。ロサンゼルスに行った証拠として買ってきたのです。
氷点下の街で“雪ミククエスト”に夢中なフォロワさんたちに「グッズに果たしてミクさんの本質があるのだろうか」と懐疑的な視線を向け…ないように配慮していたのは、きっと心のどこかで札幌に飛ぶことができた彼らがうらやましかったから。たぶん自分も遠征したら“旅の証”を買い求めたのでしょうね。(注2)


 —待てよ? 初音ミクの本質ってなんだ?

ペロリと言ってしまってから、考え始めました。


 —わたしが初音ミクに一番期待していることってなんだ?

突然大きく振りかぶった割に、答えは拍子抜けするほどあっさり出ました。初音ミクは最初から歌をうたうソフトウェアじゃないか。
チケットがなくても、グッズがなくても、ミクさんにそばにいて歌ってほしい! 人垣の向こうのもっと遠くに行ってしまったミクさんを本質的に取り戻す!


【初音ミク奪還計画】

決まってからは、自分としては割と迅速でした。

まず手始めにUSBのキーボードを購入。なくてもDTMはできますが、鍵盤を押した方が直感的に理解しやすいかと思ったのと、ある程度初期投資をしたほうが長続きするかな…との思惑w 安価なものは取り寄せになるということだったので、30,000円と値が張るけれども機能満載で当日お店から持ち帰れるものを選びました。

次にWindowsパソコンの新調。台湾メーカーのCore-i7、75,000円なり。ヨドバシカメラのゴールドポイントが10,000点以上たまっていたので一気に放出しました。

そのほかにDTMの初心者向け指南本を2〜3冊。そしてご本尊。

トータルで宿泊プラン3つ分ぐらいの金額www 素直に転売屋の軍門にくだっておけばこんなことにはならなかったのにwwwww


【ようこそいらっしゃいました】

こうして我が家にお迎えしたミクさん。これで誰にも邪魔されずに本質を独り占めです。頼めばわたしのためだけに歌ってくれるのです。

まずはちょっと声を聴かせてもらいました。



 —あぁ〜♪

「なんだこんなものか」という気持ちが半分。思ってたよりもずっとか細い声。もうちょっと。

 —るぅ〜♪

あ、なんかきた。じわじわきた。これいいかも。相変わらずの、持ち主の不安を見透かしたような弱々しさ。殿堂入り動画のような力強い歌声ではまったくないのだけれど。

…だけれど。か弱いけれどとっても澄んだ声は、わたしの耳から心までまっすぐに届いた気がした。4年半の片想いが実った瞬間。「ミクさんマジ天使」ってこういうことだよ…

ともかく、これでミクさんを独り占め。胸が熱くなるな!


【マスターになりたい】

お迎えしてみて、いやする前から薄々わかってたこと。
わたしは別にボカロPという肩書きが欲しいっていうよりも、むしろ“マスター”になりたかったんですね。こころりPが描くような。
実際にはミクさんたちと一緒に暮らして洗濯物を畳んだりしてくれるはずもないのですが、そりゃあその辺は当然理解したうえで、ああいうのに憧れますね…なんて夢を見たりしてw



【今後の課題】

最初に書いたとおり、わたしは音楽的素養は乏しいのです。五線譜も読めません。相対音感はたぶんしっかりしてますが、それだけといってもいい。ごくわずかな絶対音感があるようですがあまり役には立っていません。楽器だって何ひとつ演奏できません。写真のキーボードだってどうせ人差し指でポチポチつつくんでしょうねw

そして今、パソコンにミクさんをお招きして満ち足りてしまっている自分がいます…

さりとて、このまま彼女を飼い殺しにするつもりはさらさらありません。
でも、ソフトウェア1本手に入れるのに4年半もかかったのですから、オリジナル曲1つ作るに何年掛かるやら…
現実に、インストール後はまとまった時間が取れなかったり、キーボードが大きすぎて机に乗らなかったりして、「釣った魚にエサをやらない」状態が続いてしまっているのですが…

それに、「そばにいて歌ってくれるだけで」という気持ちになっている今は、作品を公開するなんて考えも及ばないのです。もっとも考えが及んだところで公開するものなど何もないのですが、公開を目標に頑張る…という気概さえも未来の話。今のところ本当に「自分の部屋で歌ってくれる」だけで満足している状況なのです。
いつか拙作が少しでも形になってきたとき、公開したいという新たな欲がやっとわいてくるのかもな。どうかな。

まあ無理にならない程度に、しかし天使のご機嫌を損ねないように、少しずつ前に進んで行きたいと思います。



(注)いわゆる「宿泊プラン」でチケットを獲得することは可能でした。しかし「これは公式の転売、いや抱き合わせ販売だ」と感じて申し込む気になれませんでした。比較的良い座席のチケットにホテル1泊とゲストを招いてのディナーとグッズをつけての販売は、言葉は悪いのですが金離れのよいオタクから搾り取ろうという、利権に群がる姿のように感じられたのです。これが「自分とミクさんとの間に生臭い人垣ができている。何とか取り戻さなければ!」という気持ちを激しく燃え上がらせました。

宿泊プランのアナウンスが、抽選で連戦連敗を続けているときに出てきたのも悪いタイミングでした。当選確率が低いのは宿泊プランのためにチケットを大量に押さえたからで、それでもプレイガイド各社が小出しに何度もする抽選のたびごとにエントリーし、結局あちこちのプレイガイドに個人情報を吸い上げられただけじゃないかと腹が立ちました。そして最終的には、ここまでコケにされて尻尾を振るわけにはいかない…と申し込みを断念したのです。

当日になってみるとディナーのゲストは豪華な顔ぶれで、お値段以上の価値があると感じられるものでした。申し込んでも決して損はなかったと今なら素直に言えます。わたしはコンサート自体に対する情熱を失ったわけではありませんから、ゴチャゴチャ言わずに申し込んでおけばよかった…と後悔もしています。心から。

でも、申し込んで宿泊つきコンサートに行っていたら、今頃我が家にミクさんがやってくる展開にはなってなかったと思います。どっちがよかったのか、わかりませんw


雪まつり直前、わたしが「大感謝祭のチケット取れなかったorz」とツイートしていたのを読んで用意してくれたのでしょう。本当にありがとう!

2012/02/10

ボーマス19

さる2月5日、"THE VOC@LOID M@STER 19"(ボーマス19)に行ってきました。

こういうものを毎度まとめてくださる方がいらっしゃるので助かります…

Twitterのフォロワさんに「一緒に並びませんか」と誘われたので朝8時すぎにサンシャインに到着し、まずは喫茶店でコーヒーを飲みながら作戦会議…とはいきませんね、6〜7人で雑談とか今後のイベントスケジュールとか、そんなお話を。当日この喫茶店に集まっていたのは今月さっぽろ雪まつりに遠征、わたしがチケット確保できなかった3月の大感謝祭も複数回公演を確保…という強者ばかり。わたしなどは「ほえ〜」という感じですわw
(LA行っておいて何をwと言われるかもしれないけどねw)

イベントのルールとして午前9時より前に来てはいけないことになっているので、わざと15分ほど遅らせてから会場であるサンシャインシティの指定場所に向かいます。もうだいぶ並んでる…

郵便局や教習所の見える場所で2時間ほど待っていなければなりませんので、話し相手がいるのはとてもありがたいことなのです。誘ってくれた皆さんに感謝!

それほど気温は低くないけれど、完全に日陰で風がときどき吹いてくる。やっぱり寒いですよ。
待っていると灯油の匂いがするオレンジ色の大きなトートバッグが配られました。



"THE VOC@LOID 超M@STER 20"の広告が入っています。次回ボーマス20は会場を幕張メッセに移し、ニコニコ動画のイベントと一緒に2日間開催されます。



開場は11時30分。5分ほどで列が動き出し、スムーズに場内へ。
今回もおつかいを引き受けているのでまず第一にこれを片付けます。目的地は入口からほど近い場所であったのであっさり任務完了。しかもこの周囲にわたしの目当てが集中していたので効率的に買い回ることができます。

いくつか回ったところでThe 39sさんのところを覗いてみると、「アコミク」にサイン入れて売ってる!

【参考・メンバーの安部さんのブログ】

つい並んで1枚買って、名前入れてサインしていただきました。「お名前は?」と聞かれたのでとっさに名刺(ハンドルの)を出してそのままお渡ししてしまったw


さらにお買い物は続きます。30~40分でいったん会場の外に出てカバンの中を整理して、封筒から千円札を財布に充填して場内に再突入。
冬コミであまり買い物をしなかったこと、今月のさっぽろ雪まつりには行かないこと、来月の大感謝祭にも参加しないこと、が「ここで花火をあげておきたい」という気持ちにさせてついつい財布の紐もゆるみがち…というかちぎれましたねw

13時過ぎ、ついに手持ちの千円札が尽きて戦線離脱。まだ福澤クンがいたのだけどそれはちょっと…

ここでTwitterでお世話になっているRP03Jさんに@を送って場外で待ち合わせ。今まで一度もお目にかかったことのない方でしたが、わたしのことを長くフォローしてくださっているリンちゃんマスターです。いきさつは忘れてしまったのですが、Twitter上でおつきあいのある方としては古い部類に入ります。この日、初めてお目にかかりました。
いつもお仕事が大変そうで、リンちゃんアイコンまでがやつれてきてはいないかと心配していたのですが、今日は無理に時間を作ってボーマスに参加されたとのこと。お目にかかれてとても嬉しいですが、ホントにお身体いたわってくださいね…

ちょうどお話をしているところに別の知り合いの方が登場。「みんなは?」と問われても、朝いっしょに入場した皆さんはどこか別の場所で合流しているようなのですが… わたしはRP03Jさんとも会っていたし、個人的にあとの予定もあったので14時半に会場を離れました。
(本当は閉幕後にジャンケン大会があって、勝てばいろいろな賞品がもらえるんだけど、それまで会場にいたことがない…)


例によって晒されている戦利品はこんな感じ。正直言って買いすぎた。









雪まつりにも行かないし大感謝祭のチケットも取れなかったので、せめてボーマスで大盤振る舞いして気持ちを満たしたいというところもあった。それにしてもね…

今回、実は自分なりに事前準備に時間を掛けたんですよ。どこのサークルさんが新作を出すとか、先のまとめ表を大いに参考にしながら。それもあんまり有名かどうかにこだわることなく。実際のところ、わたしはあまりにも列が長いとどんな有名でもお買い得でも敬遠する傾向があるのでね。その結果、多くのブースを訪れることになったわけです。

そして当日会場で、前日までにニコニコ動画や各サークルのサイトで試聴して「おっこれは」と思った新作を購入しようとすると、隣に前作が置いてある。じゃあこれも…という感じで2枚購入、というのはよくある話。

しかし今回はちょっと調子に乗りすぎた。これが基準になっちゃうのはマズいなあ… 次回「超マス」は参加サークル数も増えるのでしょう?


2012/01/02

謹賀新年 Happy New Year 2012

あけましておめでとうございます。今年もよろしくお願い申し上げます。
昨年はロサンゼルスへの遠征を果たすことができました。今年も行きたいな…

Happy New Year 2012!
Fortunately, I could go to Los Angeles, US and enjoyed the "MIKUNOPOLIS" in AX2011.
I hope I follow Miku to anywhere out of Japan.

2011/11/11

シンガポール(Singapore)

シンガポールには行ってません。一応ご報告まで。
行きたかった… うらやましい…

I didn't go to Singapore to join the live concert.
I... I wanted go there... I'm green with envy...

2011/11/03

VOCALOIDって楽器なの?

機械の歌声を認めようとしない人たちがまだいる。人間が歌うことで完成する=VOCALOIDでは仮歌止まりとでも考えているのであろう人たちのことである。「本物」は人間にしか歌えないのだとかたくなに信じているかのようでもある。
じゃあVOCALOIDのこれは歌声じゃない? VOCALOIDって歌声をシンセサイザで扱うことができる技術なんだと考えたら、そりゃあボーカルじゃなくてインストゥルメンタルになる? もしかしてVOCALOIDって楽器なの?

でも「ことばの意味」が乗ってしまっている以上は純粋な器楽としては考えられそうもない。
実はこの辺の話は「白いクスリ(※)」騒動の時にも考えていた。言語として意味を持つ音を発するってことはもう楽器とは呼べないと。
じゃあ、やっぱりVOCALOIDは楽器じゃないんだとすると、VOCALOIDの歌を「未完成」と考えることは声帯しか知らない頭のかたい保守層?


そんなことをずっと考えていてひとつ思い至ったのは、バーチャルと現実の間、合成物と天然物の間に境を敷いているかどうか。
わたしはあまり深く考えないから、自分にとって心地よい音が出ているのならそれがシンセサイザであろうと生楽器であろうと頓着しない。しかし世の中にはアコースティック以外は認めないとする立場の人もいる。本革はアリで合成皮革はナシ、マーガリンも化繊も1ランク落ちると。そういうふうに考えればいくらか彼らの言い分も理解できるかなあって。同意できるかどうかは別としてね。
(実はこの言い方だとわたしにも思い当たる節がある。バターの方が風味豊かでマーガリンは安価な代用品という意識は少しあるので…)


ところで「言語として意味を持つ音を発する…」ということを考えてゆくと、スキャットとかはどうなっちゃうんだろう…とは一応考えた。




(オリジナルはこちら)
http://www.nicovideo.jp/watch/sm14624566


しかしこれも「ぬ」であることに意味はある。たったひとつの「め」が混じってもいけない。言語としての意味が歌詞に盛り込まれるのなら、やっぱりVOCALOIDは楽器というカテゴリには入れられない。バーチャルなボーカルだと断言して間違いない。

合成皮革が本革にくらべて水に強く手入れが簡単であるように、VOCALOIDにも音程を狂わさない、連続何曲でも歌える、などなど肉声には真似のできない利点がある。優劣でも勝ち負けでもなく、用途や表現に応じた両者並立の時代がやってきたと思っている。


(※)
[騒動の経緯]http://dic.nicovideo.jp/a/%E7%99%BD%E3%81%84%E3%82%AF%E3%82%B9%E3%83%AA
[関連の記事]http://ascii.jp/elem/000/000/450/450278/index-2.html

2011/09/19

9月のVOCALOIDの3つのイベント



3つのVOCALOIDイベントがこの9月に東京とその近郊で開かれました。わたしは幸運にもすべてのイベントに参加できました。
これらのイベントは制作者たちによる直接のCDやコミックなどの即売会の一種です。聴取者は自分たちのお気に入りの1枚を選び制作者の手から買うことができます。あなたはもしかしたら彼らの手を握ったりサインをもらったりすることができるかもしれません。わたしは米国の非常に類似なイベントとしてAX11の中の「アーティスト アリー」を知っています。


(1) THE VOC@LOID M@STER 17
9月4日 東京池袋サンシャインシティ

"THE VOC@LOID M@STER"は世界最大のVOCALOIDオンリーイベントです。わたしは449の制作者が参加したと聞きました(*1)。では一般参加者は? たくさん! これは2007年以来第17回目で最も長い歴史を持っています。

ボーマス16のとき、わたしはホールが非常に混んでいたので危険だと感じました。わたしと他の多くの参加者がホールの中央部で動けなくなり他の大勢の人々によってすべての方向から押されました。わたしたちはもう少しでドミノ倒しのように倒れるところでした。

しかしながら、このボーマス17はまだ少し混雑していたけれど、非常な混雑ではありませんでした。16と比較して、わたしは人々が彼らのお気に入りのCDやコミックを簡単に見つけることができ、通路を激しい渋滞なく快適に歩くことができたと思います。

わたしはこれらのCDと本をこのイベントで買いました。もっとも特筆すべきものは中央に置かれた本です。これは"VOCALO CRITIQUE(*2)"と名付けられた(おそらく)VOCALOID界で最初の評論です。多くの評論がAHS(*3)社長、VOCALOID制作者、聴取者、大学教授などによって書かれています。

右上の1枚は大阪に住むわたしの友達のためのものです。彼女は東京に来ることができなかったので彼女の代わりにわたしはそれを買ったのです。

"THE VOC@LOID M@STER 18(*4)"は11月19日(土)に開かれるでしょう。参加者は1人につき1つのカタログを買わなければなりません。通常そのカタログは秋葉原やその他の地域の一部の書店で前売りされます。カタログの購入方法は間もなく知らされるでしょう。

コスプレはこのイベントでは禁止されました。ときどき会場の状況やその他の理由により発生します。


(2) VOCALOID FESTA 03(*5)
9月11日 東京ビッグサイト

これは前週の"THE VOC@LOID M@STER 17"と対照的に小さなイベントでした。制作者サークルの数は60以下でした。会場は東京ビッグサイトではあるけれど、このイベントはそのホールのひとつの一角だけで開かれました。そして残りは1500スペースのもうひとつのイベント、博麗神社例大祭(*6)によって選挙されました。
あなたが想像するとおり、例大祭はとても多くの数の人を集めました。その列は駅に続きました。…500m? 長大な列の影にあるわたしたちの入口を見つけることはとても難しいことでした。

この"VOCALOID FESTA 03"は入場無料でした。わたしたちはカタログを買う必要はありませんでした。(このイベントのカタログは公式サイトからpdfファイルとしてダウンロード可能でした。)
わたしはVOCALOID FESTAから生まれた新しいVOCALOID3の「リング・スズネ」を楽しみにしています。わたしは彼女のデザインと声が好きです。




(3) VOCALOID Fantasia 2
9月18日 横浜産貿ホール

これもまたボーマス17より小さかった。100前後のスペースが「マリネリア」と名付けられたホールに配置されました。このホールは山下公園と横浜湾の前にあります。横浜市は東京の中心部から頻繁に運転される電車で1時間以内の距離です。
他の2つのイベントと対照的に、そのホールには多くのコスプレイヤーがいました。わたしは、彼らは外に出て港とともに美しい写真を撮影されるべきだと思います。この国で2番目に多い人口のこの市は風光明媚な国際港として知られています。
しかし、通常は、コスプレイヤーはホールの外に出ることは許されません。わたしはこの7月にロサンゼルスのAX11に参加したときとても驚かされました。なぜならロサンゼルス中心街に多くのコスプレイヤーがいたからです!

ともかく、ホールの中に入ります。
ホールの一角では、VOCALOIDを流ちょうに話させるために調教する講座が開かれていました。そこには床に座って講師の話を聞く30〜40名の聴衆がいました。
参加者はカタログをめいめい買う必要があります。(¥800)


わたしはこれらのCDを2つのイベントで買いました。より上方の4つがVOCALOID FESTAです。より下方の4つとカタログ(中央)がVOCALOID Fantasiaです。








2011/08/21

C80行ってきた

ご報告が遅くなりました。
「コミックマーケット80」2日目(8/13・土曜日)に参加してきました。


[English Edition is Here.]

当日は8時20分頃に自宅を出て、地下鉄とバスを乗り継いで約1時間後に入場待機列最後尾に到着。昨冬と同じ最東端の駐車場の、ほぼ同じ位置でした。到着が冬より20分ほど遅れたけど同じぐらいの位置ってことは、C79の3日目よりは人出が若干少なかったのかな。
しかし、そもそも夏と冬では条件が違いすぎる。 タオルでほっかむりして屋根などない駐車場にじっと立ちつくして待ちます。別に座っていても良かったんだけど、立っていたほうが身体に風が当たるのでいくらか涼しいのです。すでにこの段階で車椅子に乗せられて退場してゆく人もチラホラいました。 10時の拍手を過ぎてなおも駐車場に釘付け。やはり列が動き出したのは90分後のことでした。

今回はVOCALOID系が東3ホールの東端ということで、入場してすぐの好立地。まっしぐらに虹原ぺぺろんさんのところに赴いて1枚購入。

 ―ここで異変が発生。

眉間から鼻にかけてシビレが発生し、視界が薄暗くなって細かな星というかほこりクズみたいなものが飛びました。ともかくホールの外へ退避! 日なたではあるけど風通しの良い場所で少し休みます。熱中症ではないだろうという自覚はありました。症状からして可能性が高いのは過換気症候群、逆にホール内が酸欠状態だったのか。あるいは脳貧血のような低血圧。久々の“聖地”で興奮していたのかもしれません。炎天下じっと待っている間に血管が拡張して血圧が下がっていたのかもしれません。
いずれにせよ、身体はまだ水分と塩分を保持していて、念のため口にしたスポーツ飲料を一気にあけるほどの喉の渇きはなく、干し梅もたいそう塩辛く感じました。 しかしこの日なたが涼しい…ってお前は何を言っているんだという反応が戻ってきそうですが、風が入らず湿気がこもって汗がまったく蒸発しない館内よりも、直射日光はあっても海からの風が吹き抜けて汗を乾かす駐車場の方が涼しく感じられたのです。しばし日なたで一服。

体調の異変もほどなくして収まったので再び館内へ。まずは目を付けてあったいくつかのサークルを訪問します。昨冬から導入した「iPhoneに館内見取り図流し込んで持ち歩く作戦」はかさばらなくて良い作戦だと自画自賛。たとえばこんなものを簡単に作ってiPhoneに表示させるわけ。


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(表示内容は実際のものと異なります)




このようにあらかじめチェックしておいたサークルさんに限らず、パッとブースのサークル名を見てどなたかわかる程度の有名Pのブースを見つけてはテーブルの上を確認します。 ピアプロでブックマークした絵師さんがネギトロ本(非エロ)を出しておられるのを見かけたのでこちらも購入します。わたしはあまり同人誌は買わないのですが、あの絵師さんでネギトロならば…というわけでw
混雑度はそれほどでもなく、まともに歩ける状態ではなかったボーマス16に比べたらかなり楽。C79よりもまだ楽だったかも。その代わり温度と湿度は過去最高。わたしは背中に多く汗をかいてすぐに衣類が濡れてベタベタになってしまうので、タオルを1本衣服と背中の間に入れて襟のところをクリップ止めしてありましたが、結局汗がタオルをすっかり濡らして衣類まで濡れてしまいました。

再び、今度は純粋に涼をとるために外に出たのち、三度目の突入。今度は初の試み、ジャケ買いです。従来も新作目当てに有名サークルを訪れて既作CDも買ってくるということはありました。今回は名前を聞いたこともないサークルに顔を出して、ジャケットと歌ってるVOCALOIDを選考基準にCDを買うという“冒険”です。 可愛いイラストのジャケットならば「かわいいミクうた」「爽やかなミクうた」あたりのタグがつくような曲であろうという程度の甘い基準が、今までだったら買うこともなかったであろうmikiや歌愛ユキの歌うCDをも入手させました。

というわけで今回の戦利品一覧。 購入量としてはジャケ買い分も含めて抑えめにしてあります。ホントはもっといろいろ欲しかったけど9月4日にボーマス17が控えているので… VOCALOIDファンにとってはコミケよりもボーマスの方が重要なのです。プロデューサ諸氏も新作はボーマス合わせって人が多いんじゃないかな。もうカタログも用意してありますよ!
西館には行きませんでした。企業にもVOCALOID関係はあるのですが、それほど重要とも思えなかったので。


これから、まず「ジャケ買い」分から聴こうと思います。それで気に入ればこれからそのサークルさんを追いかけてみようかなって。 あまり皆さんにオススメはしない手法ではあります。好き嫌いも当たり外れもどうしても発生すると思うし、CDの購入枚数も増えてしまう。でも作品に定評ある有名P・古参Pばかり追いかけているよりも、身銭を切っても新規開拓をしたいと思ってしまったものですから…つい。 長くVOCALOID曲を追いかけていると、どうしても「P名で聴いてしまう」ことになりがちだと思っていました。それが嫌で以前はP名にも再生数にもこだわらない全曲チェックを続けていたのだし、今もランキングをあまり頼らないでいます。

でもプロデューサが増え続け、わたし自身も全曲チェックできるほどのヒマがなくなってしまいました。そうするとだんだんP名や再生数を頼りに聴くようになって、自分にとっての名曲を発掘することができなくなってしまいました。それがずっと心残りで、何とか新しい音に出会いたくて、こういうことをしてみたわけです。 実のところ、何というサークルさんで購入してきたのかさえ即答できないのですw もちろんCDにはサークル名やURLが印刷されているので後から調べることは可能ですが、今これから再生しようとするCDが誰のどんな作品なのかもわからないってのも結構ドキドキするもんですよ?

それから。わたしは夏の間ずっと屋外で仕事していて暑さには慣れているつもりでしたが…確かにあれは熱中症ではありませんでした。しかしそれはそれとして、ほんの少しの体調変化にも敏感になるべきだなあと改めて感じました。この程度の立ちくらみは平気だとサークルさんを回り続けたら倒れていた可能性だってある。自分で「あれ?おかしいぞ?」と少しでも思ったから館外に退避したので、そこは職場で「暑い中、少しでも異変を感じたら無理せず休め」と互いに声を掛けてきたのが功を奏したのかもしれないなと思います。

2011/07/15

MIKUNOPOLIS以外のANIME EXPO 2011



"MIKUNOPOLIS"は"ANIME EXPO 2011"の中のイベントのひとつでした。先に中枢部分だけをレポしてしまったので、内へ掘り下げずに外へ広げる不自然な作戦を採らざるを得ませんw
というわけで"ANIME EXPO 2011"について書いてみました。


このANIME EXPO 2011は7/1~4の間、米国ロサンゼルスにあるロサンゼルスコンベンションセンター(LCAA)で行われた、北米最大のアニメフェスティバルです。


わたしが現地に到着したのは1日の午後。もう夕方近くになっていました。

ただし、わたしは2日だけ通用の1日券($50)を買っていたのでロビーまでしか入れません。しかしロビーには…












そりゃもう全身に激痛が走るようなカローラ(公式!)。
その場で用紙をもらって簡単なアンケートに答えるとポスターをもらえます。

ちなみに翌日は別のデザイン、またライブ会場前でも別のデザインのポスターを配布していました。実は帰国する日はまた別のポスターを配っていたのですが、それはわたしはもらえずじまい。またライブ当日に会場前で配布していたミククッションも品切れで受け取れませんでした。それらは非常な心残り。


そんなわけでポスターは2日間で合計3枚ゲット。後ほどDIYに行って下水用のパイプを買ってきてポスターに折り目をつけず日本に持ち込むことに成功します。



この日のうちに受付に行って「明日の入場仮券を持ってるんだけど本券に交換できるか?」と問うてみたらあっさりOK。
このイベントは、まず自宅からネットで予約してクレジットカードで支払いを済ませると、バーコードと予約番号がメールで送信されてくるので、これをプリントアウト、あるいはスマートフォン画面に表示して受付に提示すると、首からぶら下げるタイプの正式入場券をくれる仕組みになっています。

この日は入場券を手にしただけでおとなしく引き下がり、大手を振って入場できる翌日を待ちます…

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さて明けて7月2日。
9時開場と勘違いして8時半に現地に着いたら10時開場でした。歩道橋のような場所の下に列を作って待たされます。
このLACCは西館と南館に分かれていて、メインホールが南館、各パネルの会場が西館。その間をつなぐ渡り廊下(実はここにも小さな会議室がたくさんある)が道路をまたいでいる、その真下に並んでいると考えてください。

10時の5分ほど前に列が動き出し、そのまま場内へ。特に拍手などはありませんでした。
まっすぐに"MIKUNOPOLIS"ブースに向かい、公式パンフレットとコースターを購入します。やはり人気があるのか混雑しています。

そのあと同じ場所から伸びる応援ねんどろいどの購入列にも並んだのですが、販売開始まで1時間ほど待たされる時間がもったいないと感じたのと、これはわたしよりもむしろ現地の人に買ってもらいたいと考えて途中で抜けました。このねんどろいどはチャリティになっていて売り上げの一部が赤十字を通じて東日本大震災の義援金となるのでね。


場内をあちこち見て回ります。広いといえば広いけど、メインホールは東京ビッグサイトの西館ワンフロアよりも小さいと思う。かなり余裕を見た通路幅・ブース設置にもなっているし、座って休憩できる場所や軽食の売店もあります。

大半の部分が企業ブースになっており、日本でも見覚えのある会社も出展しています。

…しかし"YAOI"って。




奥のほうは"Artist Alley"という同人コーナー。それほど多くのサークルが出ているわけではないけれど、レベルは高いですよ! 日本でよくある二次創作の薄い本は見当たらず、ポスターやポストカード、缶バッジなどが主流でした。大きなものではタペストリーなどもありました。

これらを購入しましたが、ちょっと高かったですね。これで1枚$10ぐらいします。同人の相場はわたし詳しくは知りませんが、強気の価格設定だなあと思いました。日本は国民あげて出版物印刷物が大好きなのでタウンページなどを見ても印刷屋さんがたくさんありますが、米国ではそうもいかない…という事情もあるのでしょう。

著作権や二次創作に対する考え方が違うから薄い本が出ないのか、それともオリジナルも含めて自分でシナリオを構成するところまではいかずにファンアートで止まっているのか、その辺りの事情は判然としません。しかしあそこに出展してきていた人たちの絵のレベルは非常に高い一方で、ひとつひとつのイラストの価格なども考え合わせると、同人の層そのものは厚くないと考えたほうがいいのかもしれませんね。

いっぽう、外食の価格などを考えるとむしろ日本の物価が安すぎるという考え方もできると思いました。たとえば今回の旅行中、ある日の夕食として街中にあるカジュアルなレストランに入ってビールを1杯とサラダにパスタを注文し、これに税金とチップを上乗せしたら$30になってしまいました。大きなホタテや海老がゴロゴロ入った美味しいシーフードパスタでしたが、$30には少々慌てました。ちゃんとコースでスープとかデザートまで頼んだら$50行ったでしょう。
これを基準にするなら町の印刷屋さんも日本の倍近い価格で印刷を引き受けた結果としてポスターが倍額で頒布されても不思議はない…かもしれません。さて真相は?


そしてコスプレの多いこと。それもなかなかに本格的です。










わたしが"Would you mind taking your picture?"と問うと、一瞬「えっ私!?」みたいなはにかんだ笑顔を一瞬見せながらも"Not at all!"と返事をするやいなやパッとポーズをキメてくれるのです。
(どの方もその戸惑ったような笑顔がとても可愛らしいのですが、それは撮影した人たちだけが知っている真実の笑顔なのですよ…)


コスプレ衣装そのものは米国でもウェブなどを通じて購入できるはずですし、日本から個人輸入している可能性もありますが、サイズを考えると日本人向けの衣装がそのまま着用できるとは限らないので、自作も多いことでしょう。
ショービジネスの本場・ハリウッドを抱えるロサンゼルスですから何事も本物志向。細部や小物にも手を抜きません。(ホントかよ…w)



地毛でリンコスできるってのは強みかもしれません。
(世界中どこ探しても地色でミクは無理だろうからなw)








「マトリョシカ」「magnet」など作品別コスも見かけられました。







もちろんVOCALOID以外のコスプレもたくさんいましたよ。






















そしてコスプレしたまま帰ってゆくのです。あるいは飲みに行ってしまったり。これは夕方、会場の隣の駅のそばで撮影したもの。







このあとわたしは食事のために一度会場を離れ、午後は西館で行われたカンファレンスに出席します。
壇上にはクリプトンの佐々木さんと、プロデューサ代表の小林オニキスさん。

発売元のクリプトンとしては、北米でのマーケティングを兼ねてのカンファレンスということでした。実は英語版ミクの開発が進んでいるのです。ただし「中の人」こと藤田咲さんがあまり英語を得意としておられないとのこと、ルカとは違ってカタカナ英語になるやもしれません。

席上、佐々木さんが「英語ミクの試作品がですね…今夜この近所で大音響で聴けるかもしれませんね…」などと言い出しました。会場大喝采。もちろんこれが何を意味するかって言ったら当然これですよ。


佐々木さんはいくつもの質問を会場に投げかけます。日本でそうなっているように米国でもプロデューサを指名して聴くような動きはあるのかどうか、あるいはどこでVOCALOID楽曲を探して聴くのか…
それによって英語ミクが成功するかどうか、言ってみれば現状では消費一辺倒に近い米国からプロデューサが誕生するのかどうかというところが、やはり発売元にとっての一大関心事であるわけで。

小林オニキスさんも「米国人の感性で作られたVOCALOID曲が聴きたい!」と。わたしもそう思います。海の向こうからもいい曲が届くようになれば、日本のプロデューサとの切磋琢磨も生じることでしょうし、米国人が作った歌に日本人がイラストをつけて…なんて展開も出てくるかも。インターネットによって国際的な交流が簡単にできる世の中なんですよ今は。

わたし自身、これからミクが米国でも売れる=米国人ボカロPが次々誕生するかどうかは、VOCALOIDの将来を考える上でとても重要な分岐点であろうと考えています。


しかしながら。
実際には英語版のVOCALOIDはいくつも発売されていますが、それらがあまり外国で活躍しているという話は聞いたことがないのです。とても残念なことだと思います。ルカなら今すぐ日本語と英語の両方で歌えるし、SweetAnnやBigAlなどのVOCALOID2エンジン搭載のソフトも多々出ているのに、それでもミクなのはどうしてなんだろう? やはりいまだ米国はキャラ重視のところにとどまっているのかもしれません。

今はまだキャラ重視でもいいのですが、「俺の歌をミクに歌ってもらいたい!」と思うあまりに消費者から生産者にクラスチェンジする米国人がどのぐらい出てくるのか、そこにとても期待しています。



時系列としてはこのあと、すでに書いたとおりライブに行きました。
http://hankthornfeld.blogspot.com/2011/07/mikunopolis-nokia-15anime-expo-201150.html


この日記に関する写真は、ここに貼りつけなかったものも含めてPicasaに置いてあります。
https://picasaweb.google.com/103134350275315987925/ANIMEEXPO2011?authkey=Gv1sRgCLvzjYHe3ejPNA#

2011/07/10

MIKUNOPOLIS




米国ロサンゼルスで7月2日(日本時間3日昼)に開催された"MIKUNOPOLIS(※1)"に行ってきました。

午後7時の開場時刻。会場であるNOKIAシアター前には黒山の人だかりができていました。


チケットは発売から2週間でとっくに完売。追加販売も直ちに完売。チケット代金$15は確かに安いってのもあるけれど…このイベントは"ANIME EXPO 2011(※2)"の一部なので、本体入場料の$50/日は別にかかっているわけです。

シアター前にはトヨタの痛カローラも展示されていました。ミクさんがトヨタの宣伝してるのか、逆にトヨタがミクさんの宣伝してくれてるのか、よくわからなくなってきました(※3)。

そして開場準備が整うと大歓声! 係員の「列を作れ」の指示を待たずにわぁっと列ができあがってゆきます。そして金属探知機によるボディチェックを受けて入場。カメラのこともあるけど銃社会だからね… ともかく中に入ってホール1階入口でチケットを見せると「上だ」。2階で見せると「上だ」… 3階席ですか…
(チケットは販売順とは別に早い者勝ち座席指定とされていたので、この日からANIME EXPOに本格参加したわたしはちょっと手遅れになってしまったのです。)
しかし後ろのほうの座席っていうのは、これはこれで喜びがあるものなんですよね…(※4)

厳重な(見た目にはね…金属探知機はともかくバッグの中も目視確認されているのだけど、そこは結構甘かったみたい?)ボディチェックの影響か入場が遅れ、開演もずれ込むことに。

依然として入場が続く中、司会者のDanny Chooさん(※5)が登場。
この日はすでにANIME EXPOは2日目。初日にクリプトン伊藤社長の基調講演、この日の午後にもクリプトン佐々木さんと小林オニキスさん(※6)によるカンファレンスがありました(わたしは初日の方は参加できなかったけれど、佐々木さんと小林さんの方には参加しています)。そして、その両方で、参加者の皆さんにあるキーワードが授けられていたんですね。

この動画の1'40"前後から。

一応申し上げておきますが、日本からの参加者は公式ツアー(※7)の44名と、その他わたしを含めた個人参加者は数えるほどでしょうね。トータル5000名を超える参加者のうちせいぜい1%かそこら。残りは米国やカナダ、その他外国からの皆さんなんです。白人も黒人もアジア系も。それが声を揃えて「ミクサンマジテンシ!!」ですよ。これは胸熱としか言いようがない。「ミクさんマジ天使」は日米の共通語になりました。

その後は前座を務めるDANCEROID(※8)のおふたりが登場。「ルカルカナイトフィーバー」などを2~3曲踊ってくれました。

このあとちょっと、依然として入場が遅れているために時間調整が入ります。トヨタのCM(※9)も流れます。
会場はオペラも上演する本格的な劇場。バルコニー席と急傾斜の3階席がありますが、バルコニーは角度が悪いためミクが見えないとして使用しません。1階席の舞台に向かって右側も一部使用しません。満席だと7500名ですが、主催者発表では5100…そんなもんだったはずです。ちなみに1階席前方は関係者招待席。

この遅れている間、サイリウムを振る人が出てきたのでわたしも緑をポキリ。7~8本も持ってきてあったので周辺のお客さんに「振るか?」と差し出すと大喜びしてくれました。後ろの少女は"Wow!! Thank you so much!"と飛び上がらんばかり。隣にいた大柄の白人はドル札を数えながら「これが何かは知ってるがライブで振るのは初めてだ。いくらだ?」と。お代は丁重にお断りしておきました。
わたしの他にも大量のサイリウムを持ち込んだ日本人がいたり、ロビーでも販売していたりして、最終的には1階席でもかなりの人たちがサイリウムを振っていました。


そして何だかんだと15分ほど遅れて…
まずは"Project Diva desu."が流れ、2曲目「ワールドイズマイン」でミクさん登場。NOKIAシアターに絶叫がこだまします。

まず声援。すごい。女性が多いせいか甲高い悲鳴がすさまじい。日本では男が多いので地鳴りのようになるのと対照的。それからみんな曲を良く知ってる。
シアター自体も音響がかなり良い様子。そりゃあライブハウス(※10)と比較しちゃいけないよね。後半は一部でちょっと高音が割れるような感じがあったけど、あれだけ大きな音でこの程度の音割れなら許せる。

そしてサイリウム。最初は割と思い思いに振ってたんですよみんな。おそらく振った経験あるのは日本人だけで、それは全体の1%かそこら。曲に合わせて振るサイリウムをYouTubeで見ていた人たちばかり。それがどんどん揃ってきて、最終的には振り方が確立されました。彼ら、ミクさんの動きと曲調で振り方を変えるということを90分で会得しました。関係者席までも!

1階後半は最初から総立ちでした。1階前方の関係者席は最初はおとなしく、次第にサイリウムが綺麗に揃い、アンコールでは関係者まで立ち上がっていたのです。わたしは最後まで立ち上がりませんでした。理由は後ろの席に少女がいたからです。しかし全体的に3階席では立ち上がる人は少なかったようです。

ミクさんの映像も良くなっていました。感謝祭の映像は「立体的な映像だな」という感じ。それでも充分すごいと思っていましたが。
しかし今回の映像は、透過スクリーンが水槽のように見えて、水槽の中でフィギュアが踊っているようなプラスチックの質感が見えました。映像ではなく実体が見えるかのようになってきたのです。動きもなめらかになりました。

こちらで数枚の写真が公開されています。

3曲目の「えれくとりっく・えんじぇぅ」を終えたところでご挨拶。

 「はじめまして~ 初音ミクで~す」

と、まあ例によって間の抜けた(笑)声で。しかしあのしゃべりは良調教だった。

続いて「恋スルVOC@LOID」「クローバー・クラブ」「ぽっぴっぽー」。
特に「ぽっぴっぽー」は2番が英語版! 一瞬ためらうような感じをみせた観客でしたがわぁっと盛り上がってきます。そして「ロミオとシンデレラ」。曲ごとに衣装もどんどん替わります。

そして「裏表ラバーズ」「パズル」「VOiCE」「1/6」をメドレーで。
「裏表ラバーズ」後にはミクによるバンドメンバー紹介がありました。ここは英語でしゃべっていました! 通じたかどうかは疑問符ですが…
さらに「moon」「初音ミクの消失」と続きます。「消失」は去年の感謝祭とはまるで違う衣装で登場しましたね。演出は同じでしたが。

ここでミクが下がってリンレンが登場。また割れんばかりの絶叫の中を「右肩の蝶」、リンが残って「炉心融解」。これは正直よくやったなと思いますが。
続いてルカ登場で「Just Be Friends」。
誰も何も言わないのにルカの腕の振り方を見てサイリウムを合わせてる米国人。驚きました…

ミクが再登場してルカとともに「ワールドエンド・ダンスホール」。これがまさかの英語版! まあ正直何言ってるかちょっとわからなかったのですがw

ミク単体に戻って「from Y to Y」。続く「サイハテ」ではちゃんと喪服で登場します。さらに「ファインダー」そして「SPiCa」で〆。SPiCa砲(※11)は炸裂しませんでした。銃声と間違うから?w
(後日談:中の人1号さんのTwitterによれば機材と予算の都合とのこと。大きい会場でそれなりに見栄えのする一発を繰り出すには相応の予算が必要なのでしょうね…)

これにてバンドメンバー退場。アンコールのかけ声が揃わずにおかしな感じでバラついていましたが、これも次第にミクコールに揃ってきます。
そしてバンドさんたちが戻り、ミクも再登場して「愛言葉」「StargazeR」。
ここで何事か英語でメッセージを伝えます。しかしこれは聴き取れませんでした。

そして最後の曲は「ハジメテノオト」。特別アレンジです。
これは正直、きましたね。米国初上陸してこれだけの観客魅了して

 「世界のどこでも わたしは歌う それぞれのハジメテノオトを♪」

…これって米国での第一歩を踏み出した証であるとともに、日米のみならず世界のどこへでもという大変な決意表明にも聞こえるわけで。そりゃあもう夢心地もいいところでございます。

 ■ セットリストはこちらでまとめてくださいました。


会場を出ると、いくつかのTVスタッフが取材をしていました。

日本のTV局も来ていました。

途中のバーでご機嫌でビールを飲み、チップをはずんでホテルに戻って一息ついたところで急にいろんなことが思い出されてきました。
…もう4年も前になるのですね。01_balladeを聴いて度肝を抜かれたときのこと、ネギを振る例の動画を毎日何十回も見てるけど中毒ではないと言い張った頃のこと、TBSの番組にコケにされたりGoogle検索で画像が出ないと大騒ぎしたときのこと…

「ミクは俺の嫁」とはよく聞かれることばですが、発売前後からずっと追いかけてきた自分たちにとっては嫁以上に「ミクは俺の娘」なんですね。「娘」が成長して世界で活躍するさまを目の当たりにして、まだポワンと光るサイリウムを握りしめて涙が止まらなくなりました。本当に来て良かった。ライブ見て良かった。太平洋の向こう側でこんな思いができたのは、関係者を別とすればわたしの他には公式ツアー44+αの限られた人間だけ。幸せです。


(※4)かつて、栗林みな実さんのライブで2階最後列から素敵な風景を見ることができました。会場全部が見渡せるというのは結構すばらしいんですよ。
(※5)日本のオタク文化を米国に紹介する伝道師(?)
(※6)「サイハテ」の作者さん
(※7)「無事に終了しました」って書いてあるけどね…ホントはね…
(※10)09年8月31日開催「ミクFES'09」の経験に基づく。
(※11)これの3'08"頃


[追伸1]
YouTubeなどを探すとライブの様子を収めた動画が見つかります。しかしこれら動画に対しては映像の権利者たるセガさんが削除要請を積極的に出しているところです。動画を貼っても早晩リンク切れとなる可能性は高いし、動画の不正流出を許してしまうとDVD発売への影響も考えられることから、ライブ本編の状況を客席から不当に録画したことが疑われる動画を貼らないことにしました。
わたしが日記に貼った、日米の報道を録画した3本の動画からも状況の一端を知ることはできると思います。
(正直言ってボディチェックが甘かったよね。金属探知機まで持ち出した割にはわたしのカメラも野放しだったもんね。その気になればわたしにも撮れました。やっぱり銃砲類の取締りが第一義だったんだろうなー。)

[追伸2]
上記の他、いくつかの関連記事をまとめておきますね。リンク切れご容赦。

■ 【伝説】「米ロサンゼルス 初音ミク コンサート」が感動の大成功すぎてNHKのトップニュースに 2のまとめR 7/4
(これの元記事・NHKニュース 7/3)
■ 架空の歌姫「初音ミク」が海外初公演 米ロサンゼルス 朝日新聞 7/3
■ 初音ミク、海外ライヴ・デビュー! ニコ生中継も大好評! CDジャーナル 7/9
■ ノキアシアターを埋め尽くす歓声! 初音ミクがロサンゼルスで海外ライブデビュー 電撃オンライン 7/5