2011/11/11

シンガポール(Singapore)

シンガポールには行ってません。一応ご報告まで。
行きたかった… うらやましい…

I didn't go to Singapore to join the live concert.
I... I wanted go there... I'm green with envy...

2011/11/03

VOCALOIDって楽器なの?

機械の歌声を認めようとしない人たちがまだいる。人間が歌うことで完成する=VOCALOIDでは仮歌止まりとでも考えているのであろう人たちのことである。「本物」は人間にしか歌えないのだとかたくなに信じているかのようでもある。
じゃあVOCALOIDのこれは歌声じゃない? VOCALOIDって歌声をシンセサイザで扱うことができる技術なんだと考えたら、そりゃあボーカルじゃなくてインストゥルメンタルになる? もしかしてVOCALOIDって楽器なの?

でも「ことばの意味」が乗ってしまっている以上は純粋な器楽としては考えられそうもない。
実はこの辺の話は「白いクスリ(※)」騒動の時にも考えていた。言語として意味を持つ音を発するってことはもう楽器とは呼べないと。
じゃあ、やっぱりVOCALOIDは楽器じゃないんだとすると、VOCALOIDの歌を「未完成」と考えることは声帯しか知らない頭のかたい保守層?


そんなことをずっと考えていてひとつ思い至ったのは、バーチャルと現実の間、合成物と天然物の間に境を敷いているかどうか。
わたしはあまり深く考えないから、自分にとって心地よい音が出ているのならそれがシンセサイザであろうと生楽器であろうと頓着しない。しかし世の中にはアコースティック以外は認めないとする立場の人もいる。本革はアリで合成皮革はナシ、マーガリンも化繊も1ランク落ちると。そういうふうに考えればいくらか彼らの言い分も理解できるかなあって。同意できるかどうかは別としてね。
(実はこの言い方だとわたしにも思い当たる節がある。バターの方が風味豊かでマーガリンは安価な代用品という意識は少しあるので…)


ところで「言語として意味を持つ音を発する…」ということを考えてゆくと、スキャットとかはどうなっちゃうんだろう…とは一応考えた。




(オリジナルはこちら)
http://www.nicovideo.jp/watch/sm14624566


しかしこれも「ぬ」であることに意味はある。たったひとつの「め」が混じってもいけない。言語としての意味が歌詞に盛り込まれるのなら、やっぱりVOCALOIDは楽器というカテゴリには入れられない。バーチャルなボーカルだと断言して間違いない。

合成皮革が本革にくらべて水に強く手入れが簡単であるように、VOCALOIDにも音程を狂わさない、連続何曲でも歌える、などなど肉声には真似のできない利点がある。優劣でも勝ち負けでもなく、用途や表現に応じた両者並立の時代がやってきたと思っている。


(※)
[騒動の経緯]http://dic.nicovideo.jp/a/%E7%99%BD%E3%81%84%E3%82%AF%E3%82%B9%E3%83%AA
[関連の記事]http://ascii.jp/elem/000/000/450/450278/index-2.html